One Month Programは「言語の鬼」感が凄い。
その印象は間違いではなくOne Month Programは通訳のコーディネート・翻訳会社である株式会社テンナイン・コミュニケーションが運営している英語コーチングスクールだった。
株式会社テンナイン・コミュニケーションは通訳業界でも名の通った会社で8000名以上の通訳者が登録しているそうだ。
そりゃあ「言語の鬼」感が凄くて当然なのだ。
今回、One Month Programのレッスンを体験受講させてもらった。
担当していただいたのは日本人トレーナーの西田匡吾氏だ。西田氏は国際NGOにて経理・人事、プロジェクト管理職に従事していた経験を持っておられる。
私はOne Month Programの概要説明をしてもらってから実際にレッスンを体験させてもらった。
私はこれまで10社以上の英語スクールの体験、ならびにレッスンを受講してきた。
その経験を踏まえて他の10社以上のスクールと比較した際のOne Month Programの際立った特徴はずばり以下の4つだと断言できる。
①1カ月の短期集中
②添削の精度、充実度が半端ない
③オーダ―メイドカリキュラム
④日本人トレーナーは通訳者出身で質が高い
ただ私の体験だけだとどうしても主観的になってしまう。
そこで他の受講生のOne Month Programへの評判も分析し、One Month Programのメリットとデメリットについてまとめた。先に言っておくとOne Month Programには見逃せないデメリットもあったので注意。
本記事をOne Month Programを受講するかしないかの判断基準の1つにしていただければ幸いである。
One Month Programの料金・学習の流れ
運営元 | 株式会社テンナイン・コミュニケーション |
コースごとの期間・料金(税込) | ・スタンダードコース TOEIC500~700点向け ・アドバンスコース TOEIC700点以上向け ・マスターコース TOEIC900点以上向け 全コース1カ月32万7800円 |
入会金 | なし |
教室 | なし※授業はオンライン |
返金保証 | なし |
One Month Programは通訳・翻訳会社の株式会社テンナイン・コミュニケーションが運営している英語コーチングスクールということもあって通訳者が日常で実際に行っているトレーニング法を取り入れた英語学習メソッドとなっている。
以降ではそのOne Month Programの英語学習メソッドについて具体的に見ていこう。
通訳者のトレーニング法に則た英語学習メソッド
One Month Programではまず日本人トレーナーとの初回カウンセリングで英語力のスキルチェックやヒアリングをもとに、目標や学習計画を一緒に立てていく。
そのうえで以下の4つの学習メニューに取り組むことになる。
①シャドーイング(毎日30分)
②ディクテーション(毎日30分)
③英作文(毎日30分~60分)
+
④ネイティブ講師と英会話レッスン(週2回※1回60分)
それぞれ具体的に見ていこう。
①シャドーイング (毎日30分)
シャドーイングとは聞こえてきた英語を少し間をあけてそのまま繰り返して声に出す学習法のことだ。
元々、通訳のトレーニング法でOne Month Programの主軸のトレーニング法である。
自分で”正しく”発音できる音声はしっかり聞き取れるようになるのでシャドーイングをやり込むのはリスニング力向上に極めて有効である。
ただし、正しい英語の発音でシャドーイングをしなければ効果が出にくく、英語の発音に精通しているトレーナーの指導の下で行うのがベターだ。
One Month Programでは通訳が本業のトレーナーからシャドーイングで録音した音声に対する発音への細かな添削を毎日受けながら精度を高められる。
以下の様な添削である。
フィードバックが無茶苦茶細かいし精度が高いのが分かるだろう。
なおシャドーイングの教材はOne Month Programのネイティブ講師が吹き込んだ1分ほどのオリジナルの音声である。
②ディクテーション(毎日30分)
ディクテーションとは流れてくる音声を、そのまま文字に書き起こす学習法だ。
ディクテーションは聞き取りにくい英語の発音、知らない単語や文法表現など英語の弱点を洗い出すのに有用である。
One Month Programでは録音したディクテーションの音声に対してもトレーナーから添削を受けて単語、文法表現を向上させることができる。
ディクテーションの教材もOne Month Programのネイティブ講師が吹き込んだ30秒ほどのオリジナルの音声である。
③英作文 (毎日30分~60分)
英作文のお題はその人の英語学習の目的によって変わってくるが、たとえば「仕事内容について説明してください」みたいなお題が毎日与えられる。
そのお題に沿って自分で日本語の原文と英語の英作文を書いて提出する。
以下のような感じだ。
すると英作文に対してネイティブ講師と日本人コーチの2名体制で添削を実施してくれる。
一般的なスクールだとネイティブ講師による添削のみしかないところがほとんどだ。
しかしそれだと受講生が「本当に言いたいこと」を表現できている英作文にはなりにくい。
なぜなら日本語であれば言えることであっても英作文となると途端に力不足で思うように書けなくなるのものだから。ネイティブ講師がその英作文を添削をしたところで 「本当に言いたいこと」まで汲み取った英作文にはならない。
そこで日本人トレーナーが日本語の原文を読みながら「本当に言いたいこと」を盛り込んだ英作文へと近づけていく。
私はここに翻訳会社が運営している英語コーチングスクールOne Month Programとしてのこだわりを見てとった。
④ネイティブ講師と英会話レッスン
計8回のネイティブ講師との英会話レッスンがある。レッスンでは作った英作文を敲き台にしてスピーキングの練習が可能だ。
レッスンの開講の時間帯だが平日の朝8時~夜20時の間で予約可能となっている。
One Month Programの口コミ・評判から分かったメリットとデメリット
メリット
①1カ月の短期集中
②添削の精度、充実度が半端ない
③オーダ―メイドカリキュラム
④日本人トレーナーは通訳者出身で質が高い
①1カ月の短期集中
1カ月の短期集中で学べるのがOne Month Programの魅力だろう。なお求められる学習時間は1日90~120分ほどとさほど多くない。
私自身は半年~1年も時間をかけて”スクールで”英語学習をする必要性はないと考えている。
そもそも忙しく英語以外にも学ぶべきことがたくさんある社会人が半年~1年も英語学習にそんなに時間を費やすのは時間の無駄遣いだろう。
数か月スクールに通って短期集中で英語学習の方法を学んだら後は実地で英語を使いながら学習を継続していくのが一番コスパが良い。
②添削の精度、充実度が半端ない
提出したシャドーイング、ディクテーション、英作文に対して毎日5ページ以上の添削フィードバックをもらえる。
↓シャドーイングへの添削
↓英作文の添削
↓英作文の添削
One Month Programでの添削はただ単に間違いを正すようなものではない。なぜ間違っているのかコメントで詳しく説明してもらえる。またfeedbackやadviceなど一見似ている様な単語でもネイティブから見てより自然な語句の選択をできるようにフィードバックをもらえる。
③オーダーメイドカリキュラム
自分の英語学習の目的に合ったオーダーメイドカリキュラムを組んでもらえる。
たとえば私の場合は「海外のテクノロジー系スタートアップ経営者に取材する」のが英語学習の目的である。
One Month Programでは実際の取材を想定したカリキュラムを提案してもらえた。
たとえば英作文では「自律走行ロボットを開発している企業への取材」を想定したお題で書いていく。
その英作文をもとにネイティブ講師と取材を模した形式でレッスンを行うことが可能なのだ。
④日本人トレーナーは通訳者出身で質が高い
One Month Programの日本人トレーナーは担当していただいた西田匡吾氏の様に海外での実務経験が長くあったり、通訳者として活躍している人が揃っている。
またトレーナーはITや医療など各業界に精通している人がいるので希望の業界に精通しているトレーナーをつけてもらえる。
デメリット
①料金が高め
②明確な目標を持っている人向け
①料金が高め
受講料は1カ月32万7800円だ。決して安くはない。
他の英語コーチングスクールと比較してみよう。
One Month Program | プログリット | |
---|---|---|
料金(入会金込) | 1カ月32万7800円 | 2カ月43万5600円 |
トレーナーの質 | ★★★★★ | ★★★★ |
トレーナーのコミット度 | ★★★ | ★★★★★ |
アウトプット向き | ★★★★★ | ★★★★ |
カリキュラムのカスタマイズ | ★★★★★ | ★★★★ |
求められる学習時間(1日) | 90分~120分 | 120分 |
サポート内容 | シャドーイング添削 × 英作文の添削 × オンライン英会話レッスン | 毎日の学習進捗 × 週1回のコーチング(1回60分) × シャドーイング添削 |
One Month Programは大手のプログリットよりは安いがそれでも決して安い買い物ではない。
②明確な目標を持っている人向け
One Month Programがおすすめなのは短期的に明確な目標を持っている人である。
たとえば「来月に海外赴任や海外転職が迫っている」なんて人にはうってつけだ。交渉や営業、プレゼンなど実務に使える英語を1カ月で一気に仕上げることが可能だ。
また医療業界の英語を身につけたいなんて人でもオーダーメイドでカリキュラムを組んでもらって重点的に医療業界の英語を身につけることもできる。そういったピンポイントで英語を学びたい人に向いている。
一方でとりあえず英語を学んでおきたい、TOEICスコアアップしたいなどの明確な目標が定まっていない人にはあまり向いていない。
One Month Programと他のコーチングスクールとの比較~One Month Programが向いている人
One Month Program | イングリッシュカンパニー | プログリット | |
---|---|---|---|
料金(入会金込) | 1カ月32万7800円 | 3カ月59万9500円 | 2カ月43万5600円 3カ月59万9500円 |
トレーナーの質 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
トレーナーのコミット度 | ★★★ | ★★★ | ★★★★★ |
アウトプット向き | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
カリキュラムのカスタマイズ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
求められる学習時間 | 1日1時間 | 1日1.5時間 | 1日3時間 |
サポート内容 | 毎日の学習計画作成 × 週1回のコーチング(1回50分) × 英作文の添削 | 毎日の学習計画作成 × 週2回のコーチング(1回90分) | 毎日の学習計画作成 × 週1回のコーチング(1回60分) × シャドーイング添削 |
One Month Programは「来月、海外赴任や海外転職が迫っている」など短期集中で英語を学ぶ必要がある人、医療業界やIT業界の英語を身につけたいなどピンポイントで英語を学びたいなど目標が明確な人に特におすすめだ。
一方で英語力を底上げするには少し時間が足りないのも事実である。英語力を底上げしたい場合は私も実際に受講したプログリットがおすすめである。
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