あぁ、脳死シャドーイングの意味なさよ…
筆者はかつてシャドーイングアプリを使って毎日1時間、3ヶ月シャドーイングをやりみました。
その結果、、、
私の英語力は全くと言っていいほど伸びませんでした。
先に言っておくとシャドーイング自体が無駄なわけではありません。
シャドーイングを正しくやると絶大な学習効果を得られます。特にリスニング力は爆伸びします。
脳死シャドーイングがダメなのであります。ここで言う脳死シャドーイングとは文章を丸暗記してただ暗唱することを指します。
丸暗記しているので当然スラスラと英語は出てきます。シャドーイングをやった感は得られます。
でも脳死シャドーイングでは本来のシャドーイングの学習効果の10分の1も得られないです。
時間を大量浪費するタイパ悪すぎな学習メニューになりかねません。ほんと気をつけてください。
私自身が、脳死シャドーイングを認識したのはベネッセグループが提供していたEnglishCompanyMobile(以下ECM)というシャドーイングサービスを使い始めたのがきっかけでした。
ECMを利用することで効果を最大限引き出せる本来の正しいシャドーイング方法に舵を切ったことで3ヶ月でTOEIC600→900を達成できました。リスニング力向上がこのスコア達成に大きく寄与しました。
本記事では脳死シャドーイングに陥る条件、脳死シャドーイングを避ける方について共有します。
脳死シャドーイングしてる人って驚くほど多いです。
というか普通にシャドーイングやれば大抵の人は脳死シャドーイングをやってしまうことになります。
効果が全然出ない脳死シャドーイングの2条件
効果が全然出ない脳死シャドーイングに陥る条件は2つあります。
①音声変化を意識していない
②フィードバックがない
①音声変化を意識していない
脳死シャドーイングあるあるなのが英語特有の「音声変化」を意識せず、とりあえず丸暗記した文章をただただ脳死で発音していることです。
音声変化とは英語のネイティブ特有の英語の発音のしかたのこと。英語のネイティブは単語を一つ一つはっきりと区切るようには発音しません。音と音をくっつけるようにして発音したり、英語特有のリズムにのって発音します。
音声変化とは英語のネイティブが普段の会話において音をつなげたり、省略したりして、発音を変化させること。
音声変化のルールは大きく分けて「連結」「同化」「ら行化」「脱落」「弱形」の5つあります。
・「連結」
連結とは単語同士がつながって発音される音声変化のこと。
keep in touch:キープ イン タッチ → キーピン タッチ
this afternoon:ズィス アフタヌーン → ズィサフタヌーン
・「同化」
同化は隣り合う音が影響しあって違う音に変わる音声変化のこと。
I found you.:アイ ファゥンド ユー→アイ ファゥンヂュー
Bless you.:ブレス ユー→ブレシュー
・「ら行化」
ら行化は/t/や/d/の音が日本語の「ら行」の音になる音声変化のこと。
Saturday:サタデイ→サラデイ
battle:バトゥ→バロゥ
・「脱落」
脱落とは本来あるべき音が発音されない音声変化のこと。
every night:エヴリ ナイト→エヴリ ナイッ
Stop!:ストップ→ ストッ
・「弱形」
弱形は弱く短く発音される音声変化のこと。特に人称代名詞、前置詞、be動詞、助動詞などで起きることが多い。
will:小さく「ゥ」or「ォ」とだけ発音する
我々日本人が英語を聞き取る際の最大の障壁になるのがこの音声変化です。シャドーイングは英語特有の「音声変化」を押さえた上でやることが極めて重要です。
音声変化のマスターなしに英語は聞き取れません。
シャドーイングはこの音声変化を身につけるためのトレーニングと言っても差し支えないです。
音声変化を意識したシャドーイングによってこそ音声変化を地肉にでき、英語を負荷なく聞き取れるようになります。
脳死シャドーイングは、ひたすら暗記した英語を暗唱しているだけなので音声変化が身につきません。よってリスニング力の向上にも効果が薄いのです。
②フィードバックがない
フィードバックの機会を持たず、シャドーイングを続けると悲惨な状態に陥りがちです。
フィードバックがないことにはまず自分の英語の悪い発音(音声変化)を修正することはできません。
その状態でシャドーイングをすればするほど悪い発音が定着してしまいます。悪い発音は後で矯正するのにも膨大な時間がかかることになります。
つまり、最悪です。
だからこそシャドーイングする上では他者(音声変化に知見のあるプロ)に発音の間違いを指摘してもらうフィードバックの機会を持つことが極めて重要なのです。
【悲報】フィードバックのない状態のシャドーイングは失敗しがち
残念ながら普通にシャドーイングをやると大抵の人は失敗します。十中八九、効果が出ない脳死シャドーイングをやる羽目になるでしょう。
脳死シャドーイングで大量の時間を無駄にした経験者として私が声を大にして言いたいのが
「シャドーイングはフィードバックつきでやるべき」てこと。
私自身はEnglishCompanyMobile(以下ECM)というシャドーイングサービスを使いました。
ECMでは音声変化をしっかり押さえながら毎日シャドーイング練習を30分し、その上でシャドーイングの音声の録音を提出して添削をもらっていました。
このシャドーイング効果もあって3ヶ月でTOEIC600→900を達成できました。リスニング力向上がこのスコア達成に大きく寄与しました。
プロの添削があると、その分上達も早いです。独学でシャドーイングをやるよりも学習効率は圧倒的に高くなります。
シャドテンでは24時間以内に添削フィードバックが送られてきます。このスピード感が素晴らしい。
「こことここの音が”こう”繋がってこう発音します」
こういった添削のおかげで自分は気づいていない発音の間違いを正すことができます。
シャドテンの料金は月額21,780 円(税込)と他のサービスと比較しても決して安くありません。長期に渡って継続するのはやや負担が大きいなと感じました。
月額料金 | |
---|---|
シャドテン | 21,780 円 |
オンライン英会話 | 6000〜12000円 |
英会話教室 | 2〜3万円 |
シャドーイングのやり方や音声変化について一度知識をつけたら、あとは自分1人でやれるようにするのがベストでしょう。
シャドーイングの効果を最大限引き出せるシャドーイングきょうざい
実際に3か月シャドテンを利用してシャドテンは極めて使いやすいアプリゆえにシャドーイングを習慣化させる上では極めて有用でした。素晴らしいサービスだと思います。
ただし、3か月経って音声変化や単語、文法などもきっちり抑えた上でより効果的なシャドーイングをしたい。そう感じるようになりました。
そこで見つけたのがENGLISH COMPANY MOBILE(以下ECM)というシャドーイングアプリ。
こちらはベネッセグループの株式会社スタディーハッカーが展開しているアプリでした。
シャドテンと同じくシャドーイング音声を提出すると添削までしてくれます。
異なるのが音声変化や単語、文法などもきっちり抑えた上でシャドーイングをする点です。ECMは本質的な英語力の向上のためにより作り込まれた設計になっていると感じました。
ECMでのシャドーイングの流れ
①リスニング
↓
②英単語学習
↓
③チャンクリーディング
↓
④シャドーイング
①リスニング
シャドーイングに取り組む前にまずは音声を聞いてみて内容をどこまで理解できるのかチェックします。
②英単語学習
その後、英単語の意味と発音を確認しながら理解できなかった単語はないかチェックします。こちらの機能はシャドテンにはない点です。
③チャンクリーディング
英文を意味のかたまりごとに理解する(チャンクリーディング)もシャドテンにはない機能です。
チャンクリーディングによって返り読みせず英文を処理していく練習をするとリーディングスピードも飛躍的に向上します。
④シャドーイング
ECMではリスニング、英単語学習、チャンクリーディングをした後、英語の意味内容までイメージしたシャドーイングを行います。
このシャドーイングのやり方はコンテンツシャドーイングと呼ばれるもので、より負荷が高くスピーキング力の向上にも寄与します。
一方シャドテンでは、意味内容を細かく確認するプロセスがないため、あくまで行う英語の発音・抑揚を正確に真似するプロソディーシャドーイングがメインと言えるでしょう。
「プロソディーシャドーイング」
英語の発音・リズム・抑揚(プロソディ)を正確に真似するシャドーイング
「コンテンツシャドーイング」
英語の意味内容(コンテンツ)までイメージしながら行うシャドーイング
シャドテンはプロソディシャドーイングを行い音声面を鍛えることでいやすいリスニング力の向上を目指しますが、ECMの方はコンテンツシャドーイングを行うことで音声面だけでなく文構造の理解、発話のリハーサル効果も促します。つまりリスニング力やリーディング力、スピーキング力などの総合的な英語力向上を目指す網羅的な設計となっています。
⑤音声変化を確認しながらシャドーイング
ECMなら、音の連結や同化、脱落など、音声変化を確認しながらのシャドーイングが可能です。
シャドテンだと音声変化は添削で指摘された部分しかわかりませんが、ECMの場合は音声変化がどこで起きているのかすべて掲載されているのでネイティブの発音を意識したシャドーイングの練習が可能です。
日本語訳
日本語訳もついています。
まとめ:シャドテンとECMの比較
シャドテンとECMの違いを比較しまとめると以下になります。
【シャドテン】
使いやすいアプリでシャドーイングを習慣化し量をこなせる設計になっている
【ECM】
英単語、音声変化も理解しながら質の高いシャドーイングをできる設計になっている
シャドテン | ENGLISH COMPANY MOBILE | |
---|---|---|
月額料金 | 添削ありのプランのみ ¥21,780 | 添削ありのバリュープラン ¥21,780 添削なしのフィードバックプラン ¥4,378円 |
特徴 | スマホアプリのため操作性が高くシャドーイングを習慣化しやすい。 シャドーイングを大量にこなしリスニングの向上が期待できる。 | 英単語確認、音声変化確認、チャンクリーディングが充実している。リスニングに加え、リーディングやスピーキングの向上も期待できる。 TOEIC®︎ IPテスト受験も申し込み可能(有料) |
ECMはシャドテンと異なり、添削なしのプランがあるのですがこれには助かりました。ずっと月額2万円以上を払うのはお財布に厳しいですからね。
私は添削つきのプランで効果的なシャドーイングのやり方を身につけた後に添削なしのプランに移行しました。
また、ECMには追加料金でTOEIC®︎ IPテストを受験することも可能です。TOEIC®IPテストは、通常、英会話スクールなど特定の団体に入っていないと受けられませんが、ENGLISH COMPANY MOBILEに入っているだけで受験資格があるのは大きなメリットです。
ただ、直近のテストだと申し込みに間に合わない可能性もあるので、余裕をもってENGLISH COMPANY MOBILEを始めたほうがよいそうです。
最後に、シャドテン、ECMの両方とも良いサービスです。あなたにとってより適しているサービスを選ぶことができることを願っています。
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