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英語を好きになると英語上達の速度が爆増する話【英語を好きになる方法を突き止めた】

英語

私は英語が大嫌いでした。

英語を聞くだけで肌がぞわっとして痒くなるくらい嫌いでした。

遡って中学生の頃。特に2週間に1回あった英語のスピーキング授業みたいなのが無茶苦茶苦痛でした。

ALT(外国語指導助手)の先生と一緒に英語の歌を歌ったりするわけですが「もうこんな茶番、勘弁してくれよ」と思ってましたからねw

英語は世界で一番おもんない科目だと思っていました。

ロシアの文豪ドストエフスキーの著作に「死の家の記録」というのがあります。その中で強制労働で「半日かけて穴を掘らされ、次は半日かけてその穴を埋めさせられる」という無意味な作業をさせられるシーンがあります。何の意味もない作業を延々とやらされると、精神的に疲弊しておかしくなってしまうのだそうです。

自分にとっての英語はその「穴を掘って、埋める」無意味な作業に等しかったんです。

この状態で英語が上手くなるわけもありませんでした。

私たち日本人が英語嫌いになるのは自然現象に近い

英語嫌いな日本人って過去の私だけでなく結構な数いると思うんですよね。

生まれつき「英語大好き!」って人はそう多くないんじゃないでしょうか。

英語を勉強する必要性を感じている人も多いとは思いますが、それは漠然としたイメージでしかなく、腹落ちしていないんですよね。

たとえば↓感じです。

将来英語を使って仕事をしたい
外国人と話せるようになりたい

どうしてもリアルな実感が伴っていないことには強い動機付けにはならないですよね。

中学生、高校生の時とかに顕著ですが、英語を勉強する必要性が腹落ちしていない状態で外部から英語の勉強を強制されると「穴を掘って、埋める」作業みたいに感じてしまうんですよね。英語の勉強が”不毛な作業”に感じるんですよ。

結果、英語が嫌いになる。

英語を好きになるには動機付け理論を活用しよう

じゃあ、どうすれば良いのかなのですが、英語を好きになるためには人間がいかに動機づけられるのか心理学の動機付けの理論を押さえておくのが有用です。

と言ってもごちゃごちゃ心理学の本を読む必要性はなく以下の2つだけ知っておけばよいかと。

動機付けとは

外発的動機付け・・・行為そのものではなく、外部からもたらされるものを目標として、その目標を実現するために行為を行おうとすること。(例:英語テストなど)
内発的動機付け・・・その行為そのものへの好奇心や関心など自分自身の内なる欲求に起因するもの。 (例:英語の映画など)

どちらが良いかではなく、どちらの動機付けも重要です。

私自身も英語の勉強ではこの2つの動機付けを意識しています。英語を勉強する動機は他人から与えられるものというよりかは自分で積極的に造り出していくものだと思っています。

おすすめの順序は「外発的動機→内発的動機」です。以下の様なイメージです。

最初はTOEICのスコア取得目的で英語を勉強する(外発的動機)

英語を勉強する過程で映画のセリフが聴きとれるようになっていたり、迷ってる外国人の道案内ができるようになったりしたときに上達している感覚を得て、英語そのものを好きになっていく(内発的動機)

なお外発的動機付けがキッカケで内発的動機付けが高まり、モチベーションが上がることを心理学ではエンハンシング効果と言うそうです。

外発的動機のデメリットは目標を達成するとモチベ―ジョンが失われてしまうことが多く持続しにくい点です。
一方で内発的動機の方は英語そのものが好きだからやり続けるわけで長期で持続しやすいです。好きなモノこそ上手なれで上達も速くなります。

だからこそ外発的動機から内発的動機へ転換する機会を作る必要があります。

ちなみに英語系インフルエンサーのAtsuさんも典型的な「外発的動機→内発的動機」パターンみたいですよ。

最初は父親にお金でつられて勉強を始めたらしいですよ笑 詳しい取材記事があったので抜粋して載せておきます。

ATSUさんが通っていた札幌にある高校は偏差値50くらいのごく普通の高校でした。留学はもちろん、大学にすら行くつもりもなかったATSUさんは当時、美容師を目指していたといいます。
しかしある時…「学校のテストで良い成績を取れば10万円をあげる」と父に言われ、10万円の魅力を感じ、一念発起したといいます。

まったく唐突に父がそんなことを言ってきました。今はもうなんでそんなことを言ったのか?まったく覚えてないそうです(笑)お金欲しさに頑張ってみよう!と思いました。

父が出した条件は全科目合計で学年10番以内に入ったら10万円の現金をくれるというものでした。結果ATSUさんは見事、学年で10番以内の高成績に入ることができました。それまでは1学年300人中、おおよそ120番くらいだったそうです。

人生で初めて勉強を頑張ったと言える状況に学校の先生は、『大学いくつもりになったのか?』とびっくりしていました(笑)。
ATSUさんはこの「努力して目標を達成することの面白さに目覚めて」という人生初の達成感に酔いしれて、学ぶことの楽しさにハマっていったといいます。

以降、ATSUさんの学びの日々が始まりました。テストでは全科目で優秀な成績を取得したATSUさんでしたが、とくに英語の学びに没頭し始めます。なぜ、英語という科目を選んだのでしょうか?

英語は習得したら実生活にどのように役立つのか?それが分かりやすい教科だと思いました。学んだこと、覚えたことをすぐに実践に移すことができるのも英語を習得する醍醐味ですね。英語が話せたらカッコいいなあ、英語って楽しいなあという思いもありました。

当時の学習方法としてATSUさんは、テキストや参考書で英語を学ぶ以外に、街に出た時や旅行先などで外国人を見つけると積極的に話しかけたり、コミュニケーションをとってみたりと、実践で英語を使う場を自ら作る努力も始めました。

360.life(サンロクマル)

このAtsuさんの英語習得のストーリーは凄く示唆に富んでます。

最初はお金をもらえるから始めた英語の勉強。でも途中からその英語を使う機会を得て楽しさに目覚め、英語の勉強が趣味になったという典型的な「外発的動機→内発的動機」パターンなんですよね。

じゃあ具体的にどうすればいいの?

外発的動機→内発的動機」パターンを使った具体的なやり方は以下がおすすめです。

ステップ①TOEICスコアを目標に勉強する
ステップ②英語圏のコンテンツに浸る(immerse yourself in English)

ステップ①TOEICスコアを目標に勉強する

まずはTOEICスコアの目標スコアを設定して勉強します。TOEICにする理由は勉強した成果が分かりやすいからです。この時点でたとえば英語が大嫌いだとしても、とりあえずで良いのでTOEICの目標スコアを設定して勉強することにします。何よりも英語にコミットすると”自分で”決めるのが重要です。

たとえば目標スコアを600点に設定して勉強します。

それで目標に向かって頑張って勉強します。そうしてTOEICスコアの600点を無事超えることができたら、どれだけ英語嫌いでもやっぱり嬉しくなります。「自分もやればできる」と言う実感を得られます。この時点で「英語の勉強=達成感を感じられる楽しいもの」と英語とポジティブな感情が紐づきます。

特筆すべきはTOEIC対策の勉強を通して英語の文法や単語も定着することです。基礎的な力がついて次のステップの②英語圏のコンテンツに浸るための準備ができます。

なおこの際には英語スクールを活用するのもおすすめです。自分1人だと続かないからです。特に文法だったり単語学習は地道な学習になるので挫折しやすい。

ちなみに私自身はストレイルプログリットを受講しました(75万円使って突き止めた超おすすめの英語コーチングスクールランキング比較)

ステップ②英語圏のコンテンツに浸る(immerse yourself in English)

TOEIC対策の勉強を通して、英語の文法や単語も定着すると、次はNetflixやAmazonPrimeなどの映画などの英語圏のコンテンツに浸るのがおすすめです。

ステップ①で身についた英語の文法表現や単語は映画の中でたくさん出てきます。

たとえばNetflixドラマ『バージン・リバー』を観ていると単語帳で習った「I‘m in the middle of something≒取り込み中です」という表現が出てきました。

そうやって習ったことがセリフにふと出てきて理解できると「英語分かるようになってきてる!」とより強い上達実感を得やすいです。

そもそもNetflixやAmazonPrimeの英語圏のドラマは制作費に膨大なお金が費やされており質が高く面白いものが多いので何時間でも観続けられます。

NetflixやAmazonPrimeなどの映画などの英語圏のコンテンツを使った勉強法は詳しくはこちらの記事に書いています(Netflixが英語学習教材として最強なワケ)

好きなモノこそ上手なれ、日本語ペラペラな外国人に総じて共通している”ある特徴”

日本語がペラペラの外国人は十中八九、アニメもしくは日本のカルチャーが好きです。

この「日本語ペラペラな外国人は大体アニメ好き論」は英語学習者の私たちにとっても凄く重要な示唆を含んでいると思うんです。

ちょっと見ていきましょう。

たとえばアメリカ人のお笑い芸人の厚切りジェイソンさん

日本語をどうやって習得したのか?」という質問に対するジェイソンさんの回答は以下です。

大学で勉強したのと、あとは「エンタの神様」とか日本のテレビ番組を録画したものを観たり、映画を日本語で観たりとかですね。

例えばドラマを観る時はまずは字幕なしでただただ観る。最初はわからない部分が多かったんですけど、そのあとCDに焼いて車を運転しながら繰り返し聴くとか、運動しながら、走りながら繰り返し聴くとか。

2〜3回通しで聴いたらもう1回字幕なしで観る。そうするとだいぶわかるようになる。それを繰り返し繰り返し。好きなことを日本語でやっていただけですけどね。普段の生活を何割日本語で過ごせたかを意識するようにしていたと思います。

chanto

ジェイソンさんは、大学でお笑いなど日本のコンテンツが好きで、日本語にどっぷり浸かっていたのが日本語が上手くなった最大要因だと思われます。

先日、私はMeetUpでインド人女性と話しました。彼女はネイティブの日本人に近い発音で、語彙力ももはやその辺の高校生より豊富だったので「どうやって日本語習得したの?」と訊いたんです。

彼女はインドで1年、日本で半年、語学学校に通っていたそうです。その後は日本で就職して日本語を使って仕事をしているそうです。

ただ、それだけの学習でそのハイレベルな日本語を習得したとは到底思えなかったのでさらに訊いてみると「大学時代からアニメを観始めましたね。字幕は英語で日本語の音声で毎日2~4時間ほどアニメを観てました。」とのことでした。

日本語のコンテンツにどっぷり浸かっていたのが日本語上達の肝と言えるでしょう。

ほかに私の友人でスペイン語検定のDELEがC2(最上級)でキューバ人のスペイン語アクセントすらそのまま再現できる無茶苦茶スペイン語が上手い友人がいます。
彼にしても中南米含むスペイン語圏の音楽やポップカルチャーが大好きでしたね。彼は下のㇾゲトンの歌詞をすべて覚えていました。

英語学習者の立場に立ってみても、やはり英語を上達させるには英語のテストの勉強に加えて、英語圏のコンテンツを好きになって英語に浸りまくるっていうのはとてつもなく重要だと思うんですね。

陳腐な表現になりますが、好きなモノこそ上手なれは真理なわけです。

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